剣道部がコロナ渦で苦労したこと

こんにちは。元体育会系学生の日常です。

私は高校時代、剣道部で毎日汗を流してきました。ちょうど、コロナが流行し、全国の学校が休校になったときに入学し、その後もほとんどがコロナに振り回される日々でした。

そんな私が経験した、コロナ渦での部活動や剣道部としての活動で苦労したことを紹介します。

まず、一つ目は「声を小さくしろ」と言われたことです。

剣道は打突の際に、発声をしなくてはなりません。そうしないと一本にならないほど、声を出すということが重要です。

しかし、あいにくのコロナ渦。声を出すことによる飛沫を嫌ったのか、監督から声の音量を下げるように言われました。

これはかなり衝撃でしたね。今まで、「声が小さい!」といわれることは数えきれないほどありましたが「声が大きい!」と注意されたのは初めてです。今後も、起こりえない経験でしょう。

声が出せないことの何がきついかというと、体が動かないんですよね。

よく野球のピッチャーが投げる瞬間に大きな声を出していることを知っていますか?コロナで無観客試合の時に少し話題になりましたよね。他にも多くのスポーツ選手が競技中に声を出しています。

声を出すことによって、筋肉は良く動きます。小さいころからの習慣を禁止されるというのはかなり厳しいものでした。

二つ目は剣道中にもマスクをしたことです。

前述したとおり、剣道は発生により多くの飛沫を飛ばします。それを防ぐために面には面シールドと呼ばれるプラスチックの板を付け、その上からマスクを着けて練習していました。

このマスクがとんでもなくきつい。ただでさえ、重い防具を付けて厳しい練習をします。マスクによって息苦しさはマックス。圧迫感もとんでもなく感じます。

しかし、人間とは恐ろしいことにスポーツ用に通気性の良いマスクが開発されたり、単純になれてきたことによって時間がたつごとに適応していきました。ただ、コロナ渦がおさまり、久しぶりにマスクをとって剣道をしたときは楽すぎて感動したのを覚えています。

3つ目は練習試合や遠征の数が激減したことです。

剣道は試合に勝つことが目的でない、人間形成の道だ!という人も多くいますが、高校剣道はやはり、試合が中心です。ましてや強豪校となると毎週のように練習試合や遠征が入ってきます。

しかし、コロナによって外出すらままならない状態。当然試合にも行けません。

試合にないと苦しいことはまず単純に実践不足になります。いろいろな相手と対戦し、打たれることで成長のチャンスを得ることができます。それが無くなるのはかなりの痛手です。

また、学校によって、遠征時の場所取りだったり、アップの方法だったりが異なることが多いです。そういった細かい部分は上級生から教えてもらうことが基本ですが、その継承が途切れてしまう可能性も大いにあります。

ただ、うれしいこともあります。遠征に行くと土日丸々つぶれることがほとんどです。私の高校は休日は基本半日練習でしたので、遠征が無くなると自由時間は多くなりました。

空いた時間を使って体を休めることで、次の練習にもそなえることができます。毎日の過酷な練習の中で、半日の休息というのは非常に大きいものです。

以上が剣道部がコロナ渦で苦労したことです。未曽有の事態に思いがけないことばかりでしたが、苦しいだけでなく、楽しさもあったのは事実です。皆さんの何かの役に立ったのなら幸いです。

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